うつ
こんなことが、一つでもあったら、それは「うつ」の兆候かもしれません!
◆予定時刻より早く目が覚める。
◆自分は気付かないが肩が凝っていると人から言われる。
◆胸の中央部、両乳首を結んだ線の中央部を押すと痛い。
うつの原因の多くは、過労ではないかと、患者さんを見てて思います。皆さん、働き過ぎです。残業は当たり前、休みのときでも、携帯電話がつながる状態であれば心は待機中で、完全な休養になっていません。
皆さん疲れています。首や肩、背中や腰も凝ってきます。しかし、それでも企業戦士は戦わなくてはなりません。そこで、身体の中では「なかったことにしよう!」作戦が発令されます。つまり、交感神経を興奮させて、アドレナリン系の脳内ホルモンをたくさん出して、疲労感を飛ばしてしまおうとします。感覚も鈍くして、痛みやコリ感も飛ばしてしまいます。
交感神経を極限まで興奮させているので、夜になっても休むための副交感神経のスイッチが入らなくなってしまいます。そして、睡眠障害が出てきます。疲労をとるにはしっかり睡眠をとらなければなりません。熟睡できないので、疲労が溜まっていきます。そしてそれを隠すために、より一層交感神経を興奮させます。そしてますます、副交感神経のスイッチが入りにくくなっていく・・・・という悪循環が生まれて最後に限界に達した状態がうつなのです。
中医学では、メンタルの正常な働きを支えているのが、心、肝、脾の各臓器。心は、思考を支え、肝は、感情を支えています。そして、このふたつの臓器、心と肝の栄養補給をしているのが脾。この3つの臓器のはたらきが弱ると、メンタルに問題が起きてきます。
まずは、この3つの臓器に関係する気の流れのルート、経絡が詰まってきます。詰まりは、コリとして出てきます。このコリをとることで、気の流れを正常に戻し各臓器のはたらきを正常にもどすようにしなければなりません。
鍼灸では、この流れの悪くなった経絡を正常な流れの戻すことを第一の目標としています。
鍼灸の点(ツボ)から線(経絡)へのアプローチに加えて、按摩・マッサージの面からのアプローチで、総合的に
詰りを取っていきます。